2月3日は節分ですね。節分といえば豆まき。
豆のパワー(栄養)は高齢者にこそ取り入れてもらいたいんです!
節分の豆知識
節分では鬼に向かって豆を投げますよね。鬼とは目に見えない存在という意味の「隠(おん)」の音が転じたものだと言われているそうです。目には見えない、死をもたらす病や災いを鬼と表現したんですね。この鬼を退治するためになぜ豆を使うのか、諸説あるようですが『魔(ま)を滅(め)する』というところから豆を使うのが慣習になっていったようです。
節分豆の豆知識
豆まきに使うのは大豆派ですか?落花生派ですか?
どちらも高齢者の食生活にぜひ取り入れてほしい健康食材なんですよ。
大豆の豆知識
大豆には『畑の肉』と呼ばれるほど、たんぱく質が豊富に含まれています。しかも、大豆に含まれるたんぱく質は、体の中で利用されやすい良質なたんぱく質なんです。高齢者には充分なたんぱく質の摂取が必要です。
新型栄養失調とサルコペニアという言葉をご存知でしょうか?新型栄養失調とは、偏食や少食などの影響で起こる現代の栄養失調です。サルコペニアとは、筋肉量が減少し身体機能が低下した状態のことをいいます。ともに高齢者が陥りやすい状態です。
どちらの状態も予防するために大切なのが、たんぱく質をしっかり取ることです。そこで取り入れてほしいのが大豆・大豆製品です。煎り大豆や煮豆だけでなく、豆腐・納豆・凍み豆腐・お揚げ・豆乳にきな粉と大豆製品はたくさんあり、硬いものや油っこいものが苦手になってきた高齢者にも、取り入れやすいのでおすすめです。
落花生(ピーナッツ)の豆知識
落花生の中にあるピーナッツを食べる時、茶色の薄皮がついていますよね。皆さんはあの薄皮どうしていますか?多くの人が、薄皮を剥いて食べているのではないでしょうか。実は、あの薄皮には、たくさんの栄養素が含まれているんですよ
その中でも代表的なのは、ポリフェノールと呼ばれる抗酸化物質です。ポリフェノールには、大量に生成されると身体に害を起こす活性酸素を取り除き、動脈硬化や脳卒中などの生活習慣病を予防する効果があるんですよ。
とはいえ食べ過ぎは禁物です。ピーナッツには脂質が多く含まれており、約30粒でごはん1膳分のカロリーがあります。なので、1日に食べる量は30粒以下を目安にするとよいそうです。
豆類の大豆や落花生(ピーナッツ)には、他にもたくさんの栄養が含まれています。鬼という名の病を寄せ付けないためには、まさに豆はうってつけの存在なんですね!
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。