11月8日は『いい歯の日』です。
歯の健康に自信はありますか?
お口の健康は全身の健康と深いつながりがあるんですよ。
お口の健康が大切な理由
・低栄養を防ぐことができる
歯が健康だと、食べ物をしっかり噛んで食べることができます。このしっかり噛めるということが低栄養の防止につながります。
歯が悪いと、お肉などの繊維質の多いものや食感が硬いものを避けるようになり、食べるものに偏りがでてしまい、食事の偏りは低栄養を招きます。
元気な80歳以上の高齢者は、肉をよく食べるといいますが、しっかり噛むことが健康の秘訣ともいえるのでしょう。
実は、唾液には食べ物の消化を助ける力があるので、より効率よく栄養を吸収することができ、健康な体を維持しているのです。
歯周病が病気の原因で病を誘発
あなたは歯周病のリスクをご存じでしょか。
歯周病は、歯みがき不足が原因となり、細菌に感染することによって、歯茎や歯を支える骨などに炎症が起きてしまう病気です。
この炎症部分から歯周病菌が作り出す毒素が血管を通り全身に広がってしまいます。これが、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクを高めてしまうのです。
また、歯周病菌は血糖値を下げるインスリンの働きを低下させてしまうので、糖尿病を発症・悪化させてしまう可能性もあります。
歯周病の治療は認知症予防になる
お口の健康は認知症とも関連があるといわれています。認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症は、「アミロイドβ」というたんぱく質の一種が、脳に過剰に蓄積していくことで発症するといわれています。
一方、「アミロイドβ」は歯周病になると、菌が免疫細胞を刺激することでアミロイドβが作り出されることが分かっており、アルツハイマー型認知症を発症リスクが高くなるといわれています。
つまり、歯周病を予防することは、アルツハイマー型認知症の発症を予防につながるのです。
さらに、よく噛むことは脳の血流をふやすため、神経細胞の働きが活発になり認知症予防につながるともいわれています。
健康で長生きするためにお口の健康はとっても大切なんです。
目指せ!『8020』
『8020運動』というのを聞いたことがあるでしょうか?これは、『80歳になっても20本以上自分の歯を保とう』という運動です。
20本以上の歯が残っていれば、自分の歯で食べることができます。
お口を健康にして健康長寿を目指しちゃいましょう!
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。