もっと知って欲しいお便のこと~下痢編~

腹痛

便秘に続くお便の悩みとして挙げられる『下痢』。

高齢者は脱水になりやすいので注意が必要です。

下痢ってどんな状態?

何らかの原因で便の水分量が多くなり、1日に3回以上の軟便(かろうじて形はあるくらいの柔らかいお便)または水様便(液体のお便)を排泄する状態のことをいいます。

下痢になるのはどうして?

口から入った食べ物は胃で分解され、小腸で栄養を吸収され、大腸で水分とミネラルを吸収されお便になります。この一連の流れの中で不具合が起こると下痢になります。

・細菌感染やアレルギー、薬剤の影響などが原因で腸の粘膜に障害がおき、腸管内で水分が過剰に分泌され下痢になる。

・水分を引き寄せる力が強いものを食べすぎて下痢になる(食品に含まれる天然甘味料のキシリトールやソルビトールなど)。

・ストレスや暴飲暴食、冷えが原因で自律神経のバランスが崩れ、腸の動きが活発になり過ぎてしまい、お便の水分が十分に大腸に吸収されないまま排泄されてしまい下痢になる。

などの原因があります。

下痢になったらどうしたらいいの?

しっかり水分を摂取し、胃や腸に優しい食事を食べ安静にしていれば1~2日で治ります。しかし、加えて以下の症状がある時はすみやかに受診するのがよいでしょう。

・激しい下痢が続く

・便に血が混じっている

・下痢以外に吐き気や嘔吐、発熱もある

・同じものを食べた人も同時に下痢になった

胃や腸に優しいおすすめ食品

・スポーツ飲料、経口補水液、薄めのおみそ汁

 ミネラルを含み脱水を予防します。

・お粥、よく煮込んだうどん

体調を回復させるためのエネルギーになります。

・豆腐、白身魚、鳥のささみ、卵

傷ついた腸を修復させるために必要なたんぱく質が豊富に含まれています。

・ヨーグルト

 乳酸菌やビフィズス菌の力で腸内環境を整えます。

・りんご、バナナ

 下痢が続くと減少してしまうカリウムを補うことができます。

下痢の時は控えたい食品

・海藻類、きのこ、こんにゃく

 食物繊維は消化が悪いので、腸に負担がかかってしまいます。

・辛いもの、油っこいもの、コーヒー、アルコール、炭酸飲料

 腸に刺激を与えるので控えましょう。

・豆類、芋類、かぼちゃ

 腸内で発酵しガスを発生。ガスが腸を刺激します。

下痢止め剤や整腸剤にはさまざまなタイプがあり、下痢の原因に合わせて飲む必要があります。購入や服薬の際は必ず医師や薬剤師、薬局の登録販売員に相談してから飲むようにしましょう。

血流が悪くなると消化器の働きが悪くなり、下痢気味になる場合もあります。

これから寒くなる時期はお腹を冷やさないように気を付けてくださいね!

 

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