減塩のすすめ

減塩

『塩分の取り過ぎはよくない』というのはよく聞きますよね。

それはなぜなのでしょう…?

なぜ減塩が大切なのか

梅干し 大粒の梅干し1粒(12g)あたりの食塩相当量は塩漬の場合2.4g含まれている (日本食品標準成分表2020年版 参考)

健康志向が高まりから『塩分の取り過ぎ』を気にされている方は少なくないと思いますが、味が薄いと塩・醤油などの調味料を少し足したくなるのではないでしょうか。

ただ、過剰に塩分の摂取量が多いと血圧が高くなり、それが原因となりさまざまな病気を引き起こす可能性が高くなるので注意が必要です。

その一方、塩の成分であるナトリウムは人が生きる上で欠かせない必須ミネラルです。ナトリウムは小腸から吸収され体のさまざまなところで活躍します。しかし、塩を摂取し過ぎると、血液中にナトリウムが過剰に取り込まれてしまい血圧濃度が高くなり過ぎてしまいます。

体は、血液のナトリウムの濃度を一定に保とうとして周りから水分を引き込みます。すると血液の量は多くなり、血管に強い圧力がかかるので高血圧になってしまうのです。

高血圧は、心疾患や脳血管疾患、糖尿病や腎不全などさまざまな生活習慣病を引き起こします。

だから、塩分を取り過ぎないことが大切なんです!

平均摂取量と目標摂取量

減塩をするためには、現在自分がどのくらいの塩分を摂取しているか、どのくらい塩分を減らしたらいいのかが気になりますよね。2020年の調べでは、日本人の塩分平均摂取量は、男性10.9gで、女性9.3gとのことです。

目標摂取量は成人男性で7.5g、成人女性で6.5g。高血圧などの病気を持っている人は6gとされています。

つまり現在の摂取量から1/3ほどの量を減らさないといけないのです!

まずはここから減塩のコツ

『よし、今日から減塩を始めよう!』と思っても、『計量スプーンで測って』となると一気にハードルは高くなりますよね。そこで手軽に始められる減塩方法を三つご紹介します。

・減塩食品を選ぶ

味噌や醤油、顆粒だしなどの調味料や、梅干しや漬物などのご飯のお供には塩分が多く含まれています。これらを減塩食品に変えてみましょう。減塩食品は、塩味が少なくても物足りなさを感じないように風味豊かに作られています。一度試してみてはいかがでしょうか。

・醤油やソースなどは『かける』ではなく『つける』

焼き魚に醤油、トンカツにソース、直接『かけて』食べていませんか。醤油やソースなどはかけるとつい多く出過ぎてしまい、食べ物の中にどんどんしみ込んでしまいます。人の味覚の大部分は舌表面にあります。なので、醤油やソースは小皿に入れて、表面にちょんと『つけて』食べるようにしてみましょう。意外と物足りなさを感じずに味わうことができますよ。

・汁の量を減らす、もしくは飲まない

おみそ汁には1.2〜1.5g、かけそばのつゆには約3g、ラーメンのスープには5〜6gの塩分が含まれています。なので『おみそ汁を毎食から1日1回にする』『麺類の汁は飲まない』と決めてみましょう。これで多くの塩分摂取量を減らすことができますよ。

年齢を重ねると味覚が鈍化するので、ついつい濃い味付けのものを好むようになります。

気がついたら多く取り過ぎている塩分。

今日から減らしていきませんか?

関連ページはこちら  尿失禁の悩みあれこれ ~声かけの工夫編~

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