公的介護保険の保険料の疑問 その1

札幌市

公的介護保険料の支払いは40歳になった月から始まります。

基本的には給料や年金からの天引きなので、介護が身近でない方は「気づいたら社会保険料が増えていた」「あまり意識していなかった」という方も多いのではないでしょか。

そこで今回は、介護保険料の金額と納付方法を中心にまとめてみました。

 

 

介護保険料はどうやって決まるの?どうやって払うの?

第一号被保険者(65歳以上)と第二号被保険者(40~64歳まで)によって異なります

 

第一号被保険者

  • 札幌市の介護にかかる年間予算のうち、23%を第一号被保険者の総数で割った金額が第一号被保険者の保険料となります。(残りの77%は第二号被保険者の保険料や国・都道府県・市町村の公費で賄われています。)
  • 高齢者や介護を取り巻く現状は年々変化していくので、3年に1度見直しが行われます。(令和3~5年の基準額は年間¥69270)
  • 全員一律だと収入によって負担が重くなってしまうので、収入によって13段階(札幌市の場合)に分かれています。
  • 支払方法は2種類あり、原則年金からの天引きです。天引きの方が他の支払方法(口座振込や窓口での支払いなど)を希望しても変更することはできません。年金を受給していない方や年金額が年間18万円未満の方は、口座振込や金融機関での支払いとなります。

第二号被保険者

会社の健康保険に加入している場合

  • 保険料は給与額やそれぞれの健康保険のルールによって決まります。(詳しく知りたい方はそれぞれの健康保険組合に問い合わせるのが良いでしょう)
  • 扶養者 (妻など) の分は、各健康保険の第二号被保険者全体で負担するので、個別に保険料を納めることはありません。
  • 原則として事業主が保険料の半分を負担します。
  • 介護保険料は医療保険料と一体となって給料から天引きされます。

 

札幌市の国民健康保険に加入している場合

  • 保険料は所得や世帯人数などによって異なり、世帯ごとに世帯主が納めます。
  • 国民健康保険に加入している場合は、世帯ごとの支払いなので、世帯員である妻などの分は世帯主が納めます。
  • 保険料の半分は公費で負担されます。
  • 国民健康保険料に上乗せされる形で支払いを行います。

 

2040年には65歳以上の人口が約35%になるという推計もあり、 高齢化率の増加とともに介護保険料は年々値上がりしており、今後も高くなっていくことが予想されています。

 

 

参考

札幌市公式ホームページ

ホーム > 健康・福祉・子育て > 福祉・介護 > 高齢福祉・介護保険 > 介護保険制度について > 介護保険の保険料

https://www.city.sapporo.jp/index.html

関連ページはこちら  ケアプランってどんなもの?

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