特殊詐欺のニュースが後を絶ちません。
詐欺被害を防ぐには『電話』への対策が大切なようです。
札幌市の特殊被害の総額は5億以上
札幌市がまとめた令和4年9月末までの1年間の特殊詐欺の被害は、発生件数137件。合計被害金額は5億7187万3295円でした。
残念ながら昨年の同じ時期と比べて発生件数も、合計被害金額も増加しています。
主な手口別は、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺、キャッシュカード詐欺です。 (※1)
特殊詐欺のきっかけは電話が約9割
犯人が詐欺で最初に用いるツールは電話が88.9%。続いて電子メールが7.0%、はがき・封書等が4.1%です。
特殊詐欺で使われるのが圧倒的に電話。オレオレ詐欺は約99%が、還付金詐欺は100%が電話によるものです。 (※2)
詐欺被害に遭わないために
特に自宅の固定電話が狙われています!
・常に留守番電話にしておく
電話に出てしまうと、相手のペースに乗せられて話がどんどん進んでしまい、冷静に判断できない状況が作り出されてしまいます。
留守番電話にしておけば、犯人は声が録音されるのを嫌がるため、電話を切ってしまうことが多いそうです。もし、メッセージが残っていたとしても油断は禁物です。『○○-○○○○に電話して』とメッセージが残っていても、必ず以前から自分で控えている番号で折り返しの電話をしましょう。
・迷惑電話防止機能付き電話機を設置する
電話をかけてきた相手に『この電話は録音されます』というメッセージを流し、通話が始まると自動で録音を開始するものや、アドレス帳に登録されていない番号から電話がかかってきた場合に、ディスプレイや着信ランプの色でそのことを知らせてくれるものなど、さまざまなタイプの電話機が販売されています。
詐欺電話だけでなく、悪質な勧誘電話にも出なくて済むようになるため高齢者世帯の強い味方になります。
最も多かった月は…
警察庁のデータによると、特殊詐欺の被害総額が最も多かった月は2年連続(令和2・3年)で12月です。 (※3)
なぜなら、年末は手元にお金を持っていることが多いことや、還付金など期限を設けたものを『年内に手続きを』と焦らされることなどが12月に被害が増える一因にあります
詐欺は他人ごとではありません。『私は(私の親は)しっかりしているし大丈夫』なんて思わずに、今日から家族で詐欺対策を話し合ってみませんか?
[参考・出典]
(※1)
札幌市ホームページ
ホーム > 防災・防犯・消防 > 防犯・安全 > 地域防犯 > 札幌市の犯罪情勢 > 特殊詐欺の発生状況
https://www.city.sapporo.jp/index.html
(※2)
警察庁ウェブサイト
特殊詐欺認知・検挙状況等(令和3年・確定値)について:広報資料
tokushusagi_toukei2021.pdf (npa.go.jp)
(※3)
警察庁ウェブサイト
特殊詐欺認知・検挙状況等(令和3年・確定値)について:統計データ
tokushusagi_toukei2021.xlsx (live.com)
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。