「認知症予防のために適度な運動を!」といわれていますが、これまで運動習慣のなかった人や、病気やけがの影響で体に痛みがある方などは、なかなか運動するのが難しかったりしますよね。
そこで今回は、座ったままで手軽にできて、認知症予防にもなる指体操をご紹介します!
どうして指先を動かすことが認知症予防になるの?
手指は『第2の脳』と呼ばれるほど、脳と深い結び付きがあります。脳には皮膚からの刺激をうけ感覚を生じる「感覚野」と、運動のコントロールに関係する「運動野」という領域があります。その領域の中で手指が関連する割合は、感覚野では約1/4、運動野では約1/3にもなります。
なので、手指を動かすことによって脳に大きな刺激を与えることができるのです。
やってみよう!指体操
難易度☆ 指回し体操
① 両手を向かい合わせにして指先だけをつける
② ほかの指はくっつけたまま、親指同士をくるくる回す
③ この動作を薬指から小指まで順番に行う
≪ポイント≫
最も動かしにくいのが薬指です。スムーズに動かせない場合は少し指を離した状態で行ってもOKです。
難易度☆☆ 指折り運動
難易度☆☆ 指折り運動
① 指を開いて、自分の方に向ける
② 両手同時に親指から順に指を折って10数える(1〜5は指を折っていき、6〜10は指を開いていきます)
レベルアップ!
・片方の親指を折った状態から10数えてみましょう
≪ポイント≫
5・6のあたりが難しいでしょうか。親指を折った状態から始める手に意識を集中させるとやりやすいかもしれません。
難易度☆☆☆ もしかめ指運動
① 手を軽く握り 手の甲を向こう側へ向ける
② 『もしもしかめよ』を歌いながら親指を交互に出す
♪もし 右手親指を出す
♪もし 右手親指を戻すと同時に左手親指を出す
♪かめ 左手親指を戻すと同時に右手親指を出す
♪よ〜 右手親指を戻すと同時に左手親指を出す
(続きを歌いながら指の動きを繰り返す)
レベルアップ!
・親指を出すと同時に反対の手の小指を出してみましょう
♪もし 右手親指と左手小指を出す
♪もし 右手親指と左手小指を戻すと同時に左手親指と右手小指を出す
♪かめ 左手親指と右手小指を戻すと同時に右手親指と左手小指を出す
♪よ〜 右手親指と左手小指を戻すと同時に左手親指と右手小指を出す
(続きを歌いながら指の動きを繰り返す)
≪ポイント≫
指を動かしながら歌を歌うことで更に脳が活性化されます。初めはゆっくりのテンポから始めてみましょう。ご自身の好きな歌でやってもOKです。
最初は難しくても挑戦しているとだんだんとできるようになってきます。
まずは簡単なものから、楽しんで毎日コツコツ続けてみてくださいね!
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。