窓を開けてお部屋の換気をしていますか?
この時期だからこそ、換気の大切さについてお伝えします!
換気が大切な理由
熱中症予防のために
一般的には、熱中症は気温が25℃を超えると患者が発生し、30℃を超えると死者が発生する傾向にあるといわれています。
令和3年、札幌市でも6〜8月の間で最高気温が25℃を超えた日が31日、30℃を超えた日は27日あり、救急搬送され熱中症と診断された人は合計で339人にも及びました。発生場所で最も多いのは『自宅』で、その割合は52.9%でした。(※1)
札幌市の家庭のエアコン設置率は約30~40%といわれています。つまり、半数以上の人たちはエアコンなしで暑い夏を乗り切らなければならないんです。
だから換気が大切なんです!
感染症予防のために
7月下旬から新型コロナウィルスの感染が急拡大しています。今回の感染拡大では家庭内での感染が多いとされています。
気温が高い日は、熱中症予防のためにエアコンを利用するのが効果的ですが、この時、効率よく部屋が涼しくなるように窓を閉めますよね。実はこれが今回の感染拡大の一因でもあると言われています。
一般的な家庭用エアコンは部屋の空気を循環させているだけで、空気の入れ替えは行われていません。飛沫と一緒に放出されたウイルスは、循環する空気と一緒に部屋の中を漂うことになります。
だから換気が大切なんです!
効率のよい換気方法
・窓が複数ある場合は、対角線上にある窓を開けると空気の通り道ができて効率よく換気ができます。
・空気は小さい隙間から勢いよく入り、大きな隙間から出ていきやすいという特徴があります。その日の風の向きなども考慮しながら、空気が入ってくる方の窓は小さく、出ていく方の窓は大きく開けるとよいでしょう。
・窓が一つしかない場合は、扇風機などを窓の外に向けて作動させると効率よく換気ができます。
・台所の換気扇は、部屋の空気を外に出すのにとても有効です。その際、換気扇から離れた所にある窓を開けるとよいでしょう。
・エアコン使用中も換気は必要です。この時、できるだけエアコンから離れた窓を開けると外気温の影響を受けにくくなります。換気中もエアコンは止めない方が電気代はお得です。
換気の目安は…
部屋の空気が入れ替わるのに必要な時間は、6~8畳の部屋で5分程度といわれています。
感染症予防のためには『30分に1回5分程度』、そして熱中症予防のためには『室温28℃、湿度60%以下』を目標として換気をしましょう。
※1 出典:札幌市消防局警防部救急課・令和3年熱中症による救急搬送概要
ホーム>防災・防犯・消防>急な病気・けが>救急出動状況>熱中症救急搬送https://www.city.sapporo.jp/index.html
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。