しっかり食べて、しっかり出す。
一緒に『快便』を目指してみませんか?
便について調べてみましたのでお伝えします。
『快便』ってどんな状態?
毎日出てないとだめなの?
排便の回数には個人差があります。1日に1〜3回出るという人でも、1〜3日に1回という人でも、『強くいきまなくてもすっきりと出ており、なおかつ残便感がない』状態であれば『快便』といえます。
どんなお便が良いお便?
色は、黄褐色〜茶褐色が良い状態です。
形は、表面がツルンとなめらかで、ひとまとまりで出てくる柔らかいお便が良いお便です。
快便への道
その1 水分摂取
実は、お便の70〜80%は水分でできています(残りの20〜30%は食べ物のカスや、脱落した腸の粘膜・腸内細菌などです)。
なので、水分摂取は快便のためにとても大切です。水分摂取が足りないと、便が硬くなってしまうので、1日1.2ℓを目標に水分を摂取しましょう。
また、便をスムーズに出すためには、起床直後に冷水をコップ1杯飲むのがおすすめです。起床直後の胃が空っぽの状態の時に水を飲むと、胃が刺激されて腸のぜん動運動(腸が波打つように動くことで便を前進させる動き)が促されます。
その2 食物繊維
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2つがあり、それぞれ快便効果があります。
水溶性食物繊維とは
水溶性食物繊維は水に溶けることでゲル状に変化します。その保水力と粘着力で便を柔らかくし、排便をスムーズにする効果があります。便が硬くて困っている方は、水溶性食物繊維を取るとよいでしょう。海藻類やこんにゃくなどに多く含まれています。また、アロエやプルーンは水溶性食物繊維が多く含まれているのでおすすめです。
不溶性食物繊維とは
不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収し膨らみます。膨らむことで便の量を増やし、大腸のぜん動運動を活発にさせる効果があります。加齢や運動不足で腸の動きが悪いことで便秘になっている方は不溶性食物繊維を取るとよいでしょう。穀類やキノコ類・豆類に多く含まれています。
その3 運動
散歩などの全身運動はとても効果的です。歩くことで排便に必要な腹筋や腸腰筋が刺激され、腸のぜん動運動を活発にさせる効果があります。
椅子に座ったまま行える運動もあります。まず、足を組み、上半身は足を組んだ方と反対側にねじり、深呼吸を繰り返します(反対側も同様に)。次に、片手を上げ、身体を真横に倒し、深呼吸を繰り返します(反対側も同様に)。
ポイントは姿勢を良くしてお腹をひねることです。お腹をひねることで腸が刺激され、ぜん動運動が活発になりますよ。
快便は健康への第一歩!
お便をすっきり出して、気分もすっきりさせちゃいましょう!
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。