安全を先回り
年を重ねると、抗えないことに、体の機能は少しずつ衰えてきてしまいます。
衰えてしまった機能を補い、今までの生活の質を落とさないために、または改善するために、福祉用具は上手に活用したいものです。
福祉用具は、レンタルや購入など、手に入れられる方法はいろいろあります。
介護をする側にとっても、介護の負担を減らし、福祉用具を使われるご本人にとっても生活の質の向上に繋がります。
福祉用具は安全を先回りと、介護に関わる一人一人の元気のきっかけになります。
褥瘡予防・転倒回避
背中が赤くなり褥瘡になりかかっていたおじいさん。
すぐに褥瘡予防マットを手配したところ、褥瘡予防マットとクリームマッサージで褥瘡もひどくならずに改善されました。
家に手すりを付けるのを、自分には必要ない!と断固反対していたおばあちゃん。
必要箇所にしれっと手すりを付けてみたところ、元から手すりがそこにあったかのように、自然にするすると手すりを活用し歩いていたのです。
寝たきり予防
日々細心の注意を払っていたにも関わらず、家の中で転倒してしまい骨折、入院。
それからまったく歩くことが出来なくなってしまった77歳のおじいちゃん。
おじいちゃんは、自分でトイレに行きたい一心でリハビリの作業療法士さんと頑張り、車いすから歩行器へ、そして手すりを使って数歩先まで自力で歩けるようになりました。
何も福祉用具を活用しなければ、寝たきりになっていたかもしれません。
退院したのち家には、手すり、スロープを付け、車いす、歩行器と、一歩ずつ前進へ向けた用具を取り入れました。
人間の生きる力を侮るなかれ!
何歳になろうと、向上心と適切な補助用具があれば、後退は食い止められるものだと実感しました。
おじいさんにもおばあさんにも、長生きしてまだまだ教えていただきたいことがたくさんあります。
いいものを上手に取り入れながら、人生これからも前進して欲しいですね。