今回は、看取り介護が必要になったとき、「ケアをしている介護者はどのようなことができるのか」「気をつける点はどのようなことなのか」についてお伝えいたします。
看取り介護の開始時期は誰が決めるの?
看取り介護は、ケアをしている家族、施設職員が判断するものではなく、
医師が・・・
・意思疎通ができず、全介助状態である
・食事量の低下
・体力の低下
・医療として積極的な治療ができない
などの状態であることが判断された時点で、看取り介護が開始されることがほとんどです。しかし、看取り期になったからといっても、体調の状態に波があるので、そのときに応じたケアができるといいです。
体調の状態に分けたケアの目安
- 看取り安定期
体調が安定している時期です。できるだけ気分転換を行う、好きなものを食べる、入浴をするなど、今までの生活を行って下さい。
- 看取り不安定期
体調の安定と崩すことを繰り返す時期です。体調の変化に家族も精神的に不安になることも少なくない時期です。
- 看取り介護後期
これ以上の回復が見込めなくなってくる時期です。見守る家族も辛い時期ですが、最期の時間を有意義に過ごせるよう、配慮することが大切です。
看取り介護ではどのようなケアを行うの?
- 身体ケア
身体にかかる負担をできるだけ減らして、食事、保清などのケアを行っていきます。痛みなど苦痛を感じることを和らげることが必要になります。
- 精神的ケア
人生の終わりと感じるときは、いうに言えない不安や恐怖を感じてしまうはずです。悩み苦しむことのないよう、思いを傾聴する、会いたい人に会えるようにするなど精神的サポートが重要になってきます。
- 家族へのサポート
大切な人が亡くなってしまうと分かってしまうことは、想像を絶する不安を抱えているはずです。看取りケアでは本人だけではなく、家族のサポートも大切なことになります。
まとめ
終末期であることを告げられると、どのくらいの期間一緒にいられるのか、どんなケアを行えるのかなど不安な点がたくさん出てくると思います。目安を知ることで心の準備ができ、少しは安心して、看取りケアに入ることができるのではないかと思います。
参考資料
介護における看取り期間とは?看取りにやることや定義を解説! | 健達ねっと (mcsg.co.jp)