人生の最期を考えるとき、看取りについて考えることは少なくありません。人生の終末期についてのケアには、ターミナルケア、緩和ケアがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
看取りとは?
「看取り」とは、介護とするうえでの世話・看病など、高齢者や患者を介護する行為そのものを指す言葉でした。それが少し変化して、現在では介護や看病などのケアの有無に限らず、人生の最期を見守ることを表し、無理な延命治療などは行わず、高齢者が自然に亡くなるまでの過程を「看取り」を呼びます。「看取り」のケアでは、残された時間を充実させること、人間としての尊厳を残して亡くなることを重要視されるようになってきました。
看取りとターミナルケアの違いは?
人生の週末期のケアとして「ターミナルケア(週末期医療)」があります。「看取り」とはどのような違いがあるのでしょうか。
「ターミナルケア」は、週末期医療とも言われ、人生の週末期における治療や看護を行います。「看取り」では延命などの医療行為は行われず、日常生活におけるケアが中心になります。同じように考える方も少なくないですが、「看取り」と「ターミナルケア」ではこのような違いがあります。
看取りと緩和ケアの違いは?
「緩和ケア」は、患者、その家族の肉体的、精神的苦痛を緩和させつつ、治療や支援を進めていくものです。人生の終末期に行われることが少なくありません。そのため、「看取り」と同じもののように思われる方も少なくありませんが、死の間際にのみ行われるものではなく、治療をしながら生活をしていく方、延命治療を続けている方のケアも含まれています。
まとめ
高齢者介護において「看取り」は、頭から切り離せないものです。どのような最期を迎えたいか、見守っていきたいかを考え、相談をするうえで言葉の違いを理解しておくと、主治医から説明を受けたとき、分かりやすくなっていくと思います。
参考資料