『レスパイトケア』という言葉をご存じでしょうか。

介護保険は家族のための制度でもあるんですよ。

『レスパイトケア』とは

『レスパイト』とは、『休息』や『息抜き』という意味の言葉です。自宅で介護を行うご家族が、介護から一時的に離れ休息をとることで、心身ともに休む時間を作り、リフレッシュすることを目的として介護保険のサービスを利用できるというものです。

 

自宅で介護をしている方々からは『自分の時間がない』『気が休まらない』『自分も調子の悪いところがある』という悩みを多く聞きます。この状態を解消できないでいると、介護疲れが蓄積し、介護うつや高齢者虐待などに発展する危険性があります。

そうならないためのレスパイトケアです。

 

どんな理由でも大丈夫です

・一人になる時間が欲しい

・趣味を楽しむ時間が欲しい

・夜ゆっくり眠りたい

・孫の学校行事を見に行きたい

・旅行に行きたい　など

もちろん、病院受診や冠婚葬祭・仕事(出張など)が理由でも介護保険サービスを利用することができます。

 

利用できる主なサービス

デイサービス・デイケア

送迎付きの日帰りサービス。食事・入浴・趣味活動や機能訓練などのサービスを受けることができます。被介護者は朝から夕方までの時間を施設で過ごすので、家族は日中の時間を介護から離れて過ごすことができます。

 

ショートステイ

特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに宿泊し、介護サービスを受けることができます。1泊から最大30日間まで連泊することができます。夜ゆっくり眠りたい場合や、旅行などで自宅を不在にする場合に適しています。

 

訪問介護

自宅で受けられるサービスです。資格を持った介護員の訪問により、身体介護や生活支援(掃除や調理など)・通院介助のサービスを受けることができます。いずれも1～2時間の短時間のサービスですが、心身の負担を軽減することができます。

 

利用には、該当介護サービス事業所に事前の情報提供や日程調整を行う必要があります。特定の日時を希望する場合は、遅くとも前月にはケアマネジャーにその旨を伝えるのがよいでしょう。(急な依頼でも空きがあれば引き受けてくれる場合もあります。)

 

介護者が心身ともに元気できることが、被介護者の健康にもつながっていきます。

突然始まることもある、また、長期にわたることもある介護生活は休み休みで無理をしないことが大切ですよ。