最近こんな症状が気になる方いらっしゃいませんか?
・食事中や食後によくむせたり、せきが出る
・食事に時間がかかるようになった
・飲み込んだ後も口に食べ物が残っている
こんな症状がある方は、飲み込む力=嚥下(えんげ)機能が衰えているのかもしれません。
嚥下とは
食べ物を飲み込む一連の動作のことです。
口の中で食べ物をかみ砕き、舌を使って喉の奥に運び、咽頭(いんとう)を経て、食道から胃へと運ばれていく一連の動作のことを指します。
嚥下機能が低下すると
・食事が楽しめなくなる→食事量が減る→栄養状態が悪くなるという悪循環が起きる
・水分でもむせるため、無意識に水分摂取量が減り、脱水になりやすい
などの心配があります。
そして最も気を付けたいのが『誤嚥性(ごえんせい)肺炎』です。
誤嚥性肺炎とは、誤って食べ物が気管に入ってしまい、それが原因で炎症が起こる肺炎です。特に高齢者では重症になると命に係わります。
大きな声で言ってみよう「パタカラ体操」
食事前に「パパパパパ」「タタタタタ」「カカカカカ」「ラララララ」とそれぞれ10秒ずつ声に出して言ってみましょう。唇や舌の筋肉が鍛えられて嚥下機能を改善することができます。
発声のコツ | 効果 | |
パ | 唇をしっかり閉じてから大きく破裂するように | 飲む・吸う力が強くなります |
タ | 舌先を上あごにしっかり付けてから声を出す | 食べ物を舌でつぶす力を維持できます |
カ | 喉の奥に力を入れて、舌の根元を喉に押し付けるようにして声を出す | 飲み込む力を鍛えることができます |
ラ | 舌先をしっかり反らして、巻き舌にしてから声を出す | 食べ物を喉の奥に送る力を鍛えることができます |
慣れてきたら、「パタカラ体操」をアレンジしてやってみましょう。
アレンジ1
「かえるのうた」や「ふるさと」など馴染みのある歌の歌詞を「パ・タ・カ・ラ」に置き換えて歌う。
アレンジ2
「パ・タ・カ・ラ」それぞれが含まれる単語を連想し復唱する。
アレンジ2
「パ・タ・カ・ラ」が多く含まれる文章を自分で作成して復唱する。
このアレンジはやってみると意外と難しいんです。毎日違うアレンジでやってみると想起力(思い出す力)や想像力が刺激されて脳トレにもなりますよ。
コロナ禍で会話の機会が減り、舌や喉の筋力が衰えた方も多いのではないでしょうか。
日々の習慣としてパタカラ体操を取り入れていつまでも食事を楽しみたいですね。
介護系ファイナンシャルプランナーとして、どのような介護サービスなどがあるのか、費用はどのぐらいかかるのか、素朴な疑問に応えられるポータルサイトを作りました。