飲み薬に一工夫②

お薬の説明をする薬剤師

前回の続きです。
日々飲んでいる薬も、検査の数値やその時の体調の変化により、量や種類が増えたり減ったりを繰り返します。
飲み合わせや、飲み方もその都度煩雑になります。
ご自分も、家族の方にとっても、混乱を招いてしまわないように、飲み薬に関してのアドバイス、二回目です!

一包化された薬の袋に日付を印字してもらいましょう!

引き出しに、毎日飲む薬をしまっている一人暮らしのおばあさんがいます。
在宅訪問のお医者さんが、おばあさんのことをよく気に掛けてくださり、身の回りのことについても、ケアマネさんやヘルパーさんに、いろいろなアドバイスをしています。

薬が入っている引き出しの近くには、字の大きい見やすいカレンダーも置かれ、一包化された薬の一つ一つにも「〇月〇日 〇食後」と大きく印字されています。
初期の認知症の薬を服用されているおばあさんですが、常に手元にある新聞の日付、カレンダーの日付、薬の日付をきちんと確認しながら毎日間違わずにお薬を飲んでいます。

一包化された薬の袋には、薬剤師さんに頼むと、日付や飲む時間、見分けにくい薬の名前などを印字もしくは、きちんと明記してくれるでしょう。
薬を飲んでいるご本人だけでなく、ご家族や訪問のお医者さんも確認しやすくとても便利です。

お薬カレンダーを活用しましょう!

ドラックストアや100円のお店などでも販売しているお薬カレンダー。
一週間分、曜日毎に、朝・昼・夜・寝る前等と分けられているものなど、とても分かりやすく作られています。
このお薬カレンダーを、ご本人や家族が良く見える所に貼っておいて確認することにより、いつの薬を飲んだのか飲んでいないのかが一目で分かるようになります。薬の飲み忘れのストレスから一気に解放されます。

70代後半のおじいさんは、大量の薬を受け取って家に持って帰ると、テーブルに薬をきれいに並べて、分けて、きちんと切って、お薬カレンダーに入れるのが一週間に一回の日課となっています。
几帳面な性格もあいまって、おじいさんも「ボケ防止!」と言いながら、せっせと薬を分配し、よく整理しています。

飲み忘れの薬も、ストレスも溜め込んではいけません!
活用できるものは活用し、脳トレの一端としてきちんと薬を管理しましょう!
家族の健康をサポートするために!

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