お医者さんから処方されたお薬は、指示通りにきちんと飲めていますか。
ご家族の床ずれや、かさかさ肌が乾燥しているところに、腰や足の痛みのあるところに、塗り薬や貼り薬を上手に塗ったり貼ったりできていますか。
毎日の生活を少しでも健やかに維持していくために。
できるだけ痛みやかゆみなどを減らしていくために。
薬は、家族みんなを支えています。
今回は、薬の中でも、飲み薬についてのほんのちょっとのアイデアをお裾分けいたします!
一包化はメリットだらけ!
お年を重ねても重ねなくても、薬を管理することは案外大変なことです。
小さい薬。
大きくて飲みづらい薬。
似たような色の似たような形の薬。
指先も目も思うように動かなくなってくると、それらの薬を把握し、むいて、飲み込むまでも一仕事です。
85歳のおじいちゃんは、食後に、丸っこいカプセル剤とその他の錠剤を数種類飲んでいました。
こたつに座り、ヒートをむいてやっとカプセル剤を取り出したと思ったら、ふとしたはずみで丸っこい薬がコロコロ転がってしまいました。
こたつの布団をめくったり、こたつのまわりをぐるぐる探したり、見当たらなくて大騒ぎしているうちに、他の薬も飲んだか飲んでいないのか分からなくなってしまいました。
大変だなと感じた時は、お医者さんや薬剤師さんに相談し、薬を飲む時間ごとに一包ずつに分けてもらえる一包化をお願いしてみましょう。
一つ一つの薬をむく手間も省け、飲み間違いの防止にもつながります。
どこかにお出かけする時に薬を持って行く際にも、その一包だけを持参すればいいので、あれが足りない、こっちを忘れたと、なくしてしまう心配も減り、とても便利です。
嚥下に不安があるときは!
錠剤の粒が大きくてどうしても飲みにくい時、カプセルが喉に引っ掛かりそうで怖い時、錠剤を細かく砕いて、もしくはカプセルを外して中身だけにして、一包ずつにしてもらうことも可能です。
薬の成分によっては、できないものもあるので、薬剤師さんに確認してみることもオススメです。
一人一人の症状に合わせたオーダーメードな薬。
さらに+ワンの、一包化や粉砕などについての相談を、ご家族のために、できることから始めてみましょう!