老人ホームと言われる施設にはどんなものがあるの?どう違うの?

老人ホームにはどんな施設があるの?

「老人ホーム」といわれる施設は、11種類にありますが運営主体によって大きく2つに分けられています。一つは、国や地方公共団体、社会福祉法人が運営する「公的施設」5種類。もう一つは、民間企業が運営する「民間施設」6種類です。「

公的施設は「介護保険施設」とも呼ばれ、介護度の重い方や低所得者の保護と支援に重点が置かれています。そのため、「民間施設」より費用が安く抑えられています。一方「民間施設」は、高齢者のニーズを満たすことに重点が置かれているので、各施設に特色があり、多種多様のサービスを提供しています。公的施設と比較すると、費用が高めになりますが、サービスが充実していて、快適な生活を送りやすい施設が多いのが特徴です。

老人ホームの施設ごとの違いはどんなものなの?

「公的施設」は、「特別養護老人ホーム」「養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護医療院」「ケアハウス」と5つの種類があります。

「特別養護老人ホーム」

寝たきりや認知症など要介護3以上の方が入居でき、終身利用が可能です。

「養護老人ホーム」

経済的理由で在宅サービスが受けられない方が入居できますが、介護が必要な状態になると退去しなければなりません。

「介護老人保健施設」

病院から退院後、自宅で生活できるように医療ケアやリハビリを受ける施設です。入所期間は原則3か月となっています。

「ケアハウス」

「一般型」「介護型」の2タイプがあります。「一般型」は家族の支援が難しい60歳以上が入居できます。基本的には介護度の高い方、医療度の高い方は入居できません。そのため、介護度が高くなると退去を迫られることがあります。「介護型」は専門スタッフによる介護サービスを受けることができます。入居後介護度が高くなっても退去を迫られることはありません。

「民間施設」

「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」「グループホーム」「シニア向け分譲マンション」があります。
※認知症の症状が悪化したりした場合は退去を迫られることがあります。

「グループホーム」

65歳以上の認知症を持った方が入居できます。施設のある市区町村に住民票がある方が入居できます。重度の認知症の方でも対応できる施設も多いです。

 まとめ

「老人ホーム」といっても、さまざまな施設があることを分かっていただけたでしょうか。施設により特徴が異なるので、求めているサービスや体調などにより、どの「老人ホーム」が合っているのか、費用は賄い切れるものなのかを熟慮して、検討するといいと思います。

参考資料

【一覧で簡単にわかる】老人ホーム11種類の特徴や違い・費用・選び方 |ミンナノミライ (unimat-rc.co.jp): https://www.unimat-rc.co.jp/media/types-of-nursing-homes

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