自宅で看取りをしたいと考えている家族の心構えや準備にはどのようなことが必要になるのでしょうか。
自宅で看取るために必要なこと
住み慣れた自宅で最後のときを迎えたい、そう思うのは人の自然な感情だと思います。自宅で看取るということは、残された時間を家族と一緒に過ごせるという本人にとって大きな安心感につながります。しかし、家族の介護負担や精神的負担なども発生してしまうデメリットもあります。自宅で看取るときは、本人、家族の負担を軽減するために、次のような条件が必要だと思われます。
・本人、家族とも自宅で最期を迎えたいという意志があること
・在宅医、訪問看護などの医療チーム体制が整うこと
・医療と介護が24時間体制でできること
・家族や介護サービス利用による介護力があること
この4点が必要となります。
看取りの準備
看取りの介護は、24時間続くうえ、体調の変化も激しかったりします。家族だけで対応するのが厳しいと考えておいた方がいいです。そのために、医療、介護の体制を整える準備が必要です。
まずは、ケアマネージャーと在宅医を見つけることは必須です。そして、ケアマネージャーと在宅医と連携を取ってもらいながら、看取りチームの準備をします。
本人の体調、家族の介護力などを考慮し、どのような療養生活を送っていくのが考えていきます。その上で、在宅医、訪問看護師、介護福祉士・介護士などで編成する、看取りチームを作ります。さらに、看取りチームと相談しながら、本人が穏やかに過ごせる環境を作り、家族は最期のときの心構えを持つようにします。自宅での看取りは、家族にもある程度の覚悟が必要となります。在宅医や訪問看護師にこれからどんなことが起こりうるのか、どんな対処をするといいのかなどを聞いておき、最期のときのイメージを持つことも大切です。
まとめ
以前は病院や施設で亡くなる方はほとんどでした、しかし、まだ十分ではありませんが、近年在宅での看取りができる地域の在宅医療体制が整えられつつあります。自宅で看取りをすることだけがベストではありません。在宅療養の支援の情報を集め、最期を迎える場所はどこがいいのか、本人、家族で熟慮し、無理のな決断ができればと思います。
参考資料
https://kaigo.homes.co.jp/qa_article/90/:【専門家が回答】自宅でも看取りはできる?どんな準備が必要ですか|老人ホームのQ&A集|LIFULL介護(旧HOME’S介護) (homes.co.jp)