介護サービス利用する前の心得
親や家族で介護が必要かもしれないと感じたとき、介護に関する情報が無いと何から始めたらいいのだろう?と不安になってしまいます。
まずは、お住まいの市区町村の機関、地域包括支援センターに問い合わせて、一つ一つ焦らず丁寧に進めていくことが近道です。
いざ!介護認定
地域の介護担当の方と連絡を取り合い、今後何を申請すればいいのか、訪問調査の日をいつにするのか、医師の意見書をもらうために病院に連絡をしたりと忙しい日々を経て、書類もそろい、認定審査会に諮られ、ようやく認定されます。
介護されるご本人は、私に介護なんてまだまだ必要ないと、憤懣されるかもしれません。
介護を担う家族側からすれば、介護認定の書類が届いたとき、ちょっとだけ肩の荷が下りた気分になります。
介護はチームワークです。
いざ、介護認定を受けて、様々な介護サービスの力を借りることができたら!
笑顔になるのは、介護を毎日頑張っている人?
介護を受けているご本人?
どちらもです!
ある総合病院の待合室での心温まるエピソードです。
待合室には数人の女性が座っています。おじいさんとおばあさんのご夫婦がいました。
おばあさんは、自分が診察室に入ったら動かないでここで待っているようにと何回もおじいさんに教えています。
周りで待っている方たちにもその会話は繰り返し何度も聞こえてきました。
おばあさんが呼ばれ、診察室に入ります!
待合室には緊張感が走ります…。
おじいさんはそわそわと歩き出し、壁に貼ってある掲示物をはがし始め、待合室から出ていこうとします。
総合病院なので、待合室から一歩出てしまったら、人はわんさか、廊下は迷路、帰って来られなくなることは容易に想像ができます。
待合室の全員が無言の打合せで一斉に協力し、おじいさんに話しかけたり、席に座らせたり、追いかけ連れ戻したりと、一つの見守り体制ができあがっていました。
おばあさんが診察室から戻ってくるまでの10分をなんとかしのぐことができました。
見えないところで、見えるところで、たくさんの手と目が必要なんだと実感する一幕でした。
介護に限らずもしかしたら、支えているつもりで、支えられていること、実はたくさんあるのかもしれませんね!