2022年が始まりました。
新型コロナウイルスの影響で、人との関わりが減り、笑う機会が少なかった2021年だったという方も多いのではないでしょうか。
今年はたくさん笑って、心も体も健康になってみませんか。
『笑う』とこんなに体にいいことが
血圧が下がる
「ハハハ」と声を出して笑うと、血管が拡張され血圧が下がる効果があります。
声を出して笑う時、人は自然と腹式呼吸になります。胸式呼吸よりも腹式呼吸の方が空気をより多く吸い込みます。すると、体内に溜まっている二酸化炭素がより多く排出され、たくさんの酸素を体内に取り込むことができます。取り込まれた酸素により肺から血管を拡張させる効果のある物質が分泌され、血圧が下がるのです。
免疫力がアップ
大笑いすると、NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化するといわれています。
NK(ナチュラルキラー)細胞とは、自然免疫の一つで、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を攻撃して退治する、健康維持に重要な細胞です。
また、大笑いすると脳から快楽物質が出て、気分がリラックスします。すると睡眠の質が向上し、その結果免疫力アップにつながるのです。
脳の働きが活性化
笑うと脳への血流量がアップし、脳の働きが活性化します。
笑うことで海馬と呼ばれる記憶や空間学習能力に関係する脳の部位が活性化し、記憶力がアップすることもわかっています。また、「ほぼ毎日笑う」人は「ほとんど笑う機会がない」人に比べて認知機能が低下している人の割合が少ないというデータもあるそうです。
他にも、自律神経が整ったり、鎮痛作用があったりと「笑う」ことには多くの健康効果があります。
そうはいっても、楽しいことがないと笑えないでしょ?
そんな時は、笑顔と腹式呼吸を意識して「ホッ!ホッ!ホッ!ハッ!ハッ!ハッ!」と声を出して言ってみましょう。作り笑いをするだけでもNK細胞は増加し、腹式呼吸の効果で血流もアップ。笑うのと同じくらいの効果が得られるそうですよ。
「そんなことをする元気もないな…」という時は、心も体も本当に疲れている時です。
そんな時はまずはゆっくり休みましょう。憂うつな気分が長く続く時は、ためらわずに専門医に相談してくださいね。
泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
笑顔や楽しい気分は、誰かと共有することで何倍にも膨れ上がっていきます。
今年はたくさん笑って、健康と福を呼び寄せてくださいね。
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。