お正月には欠かせない!お餅をおいしく、安全に。

お節と並んで、お正月には欠かせないお餅。

「昔は家族総出で餅つきをしたなぁ」なんて思い出を持つ高齢者の方も多いのではないでしょうか。

実は、お餅による窒息事故は毎年多発しています。

そこで今回は、安全にお餅を楽しむ方法をご紹介します。

喉詰まりしづらいお餅の食べ方

・小さく切って食べる

市販の切り餅なら1/4サイズに。短冊状にしたり、ティースプーンに乗るくらいの大きさを意識するとよいでしょう。

・1個ずつ口に入れて、ゆっくりよくかんで食べる

よくかむことで唾液の分泌が促されます。お餅と唾液が絡まることで、喉に貼り付きづらくなります。

・喉を潤してから食べる

口腔内が乾燥しているとお餅が貼り付きやすいので、お茶や汁物で口の中を潤してから食べましょう。

  

どうして高齢者はお餅を詰まらせやすいの?

・お餅は温度が下がるにつれ固くなり、くっつきやすくなる性質があります。お椀の中ではやわらかいお餅も、口に運び喉を通る間に温度が下がっていくので、喉にくっつきやすくなり、なおかつはがれにくくなるのです。

・高齢者はかむ力や飲み込む力が弱くなっています。そして、せき込む力も弱いので、喉に詰まった異物(お餅)をせきで排出することが難しいのです。

もし詰まってしまったら…

さらに奥の方に入ってしまう可能性があるので、水を飲ませるのはやめましょう。

[反応がある場合]

(背部叩打法)

・患者を前傾姿勢にし、救助者は患者の後ろに回る。 

・手のひらの付け根で左右の肩甲骨の中間を、力強く何度も叩く。

(腹部突き上げ法)

・患者の後ろに回り、ウエスト付近に手を回す。

・一方の手で握りこぶしを作って、親指側を患者のへそのやや上側に当てる。

・もう一方の手は握りこぶしを包むように握り、引き寄せるように斜め上方に向かってすばやく胃部を圧迫する。

・胃部付近を斜めに突き上げて、異物を吐き出させる方法です。救助者より患者の体格が大きい場合は患者を座らせて行うと効果的です。

※無事お餅が取れても、念のため受診することをお勧めします。(特に腹部突き上げ法は、他の臓器を傷つける可能性があります。)

[反応がない場合]

・速やかに119番通報しましょう。

おいしいお餅と、安全な食べ方で楽しいお正月を過ごしてくださいね。

消費者庁 年末年始、餅による窒息事故にご注意ください!

年末年始、餅による窒息事故に御注意ください! (caa.go.jp)

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