最近、大雨による被害のニュースをよく見かけますね。
札幌市でも台風や前線の影響などで8〜10月にかけて大雨が降ることがあります。
そこで今回は、ぜひ一度確認してほしいハザードマップについてお伝えします。
ハザードマップとは
非常時に危険性が高い場所や災害が起こりやすい場所、またその時の避難場所などを地図にまとめたものです。
札幌市では、大雨時の災害を想定した『浸水ハザードマップ』、地震時の災害を想定した『地震防災マップ』、土砂災害を想定した『土砂災害避難地図』、津波災害を想定した『津波ハザードマップ』があります。
浸水ハザードマップで確認しよう!
2種類の浸水、知っていますか?
浸水被害には『内水氾濫』と『洪水』という2種類の浸水があります。
『内水氾濫』とは、大雨により下水道などで雨を排水しきれずに、地上に溢れることで発生する浸水被害のことです。短時間に強い雨が降った時や大雨で川の水位が上がった時などに起こりやすい被害です。
一方、『洪水』とは川が増水し、濁流が堤防を越えて流れたり、堤防が決壊したりすることで起こる浸水被害です。長時間にわたって大雨が降り続いた時に発生する危険があります。
浸水ハザードマップでは、内水氾濫と洪水のそれぞれの被害想定が掲載されているので確認してみましょう。
近くの避難所、把握していますか?
『避難所=近くの学校』と思っているかたも多いのではないでしょうか。実は、川や土砂災害警戒区域が近くにある学校は、洪水や土砂災害時には避難所として使用できません。それらを把握している方は少ないのではないでしょうか。
浸水ハザードマップには、それらの避難所情報も掲載されています。もしもの時にすぐに避難できるように確認しておきましょう。
他人事だとは思わずに
札幌市では平成26年9月11日に北海道で初めてとなる『大雨特別警報』が発表され、市民78万1千人に避難勧告(現在の避難情報では、警戒レベル4の『避難指示(危険な場所から全員避難)』に相当)が発令され、床上浸水や道路が冠水するなどの被害が起きたことがありました。
災害の危険が迫った時、高齢者は避難することを渋ったり、避難するのが遅れたりする傾向があるそうです。高齢者のみの世帯は、若い人と一緒に暮らす高齢者と比べて避難に要した時間が1時間長かったという調査結果もあります。(※1)
まずは、浸水ハザードマップを確認して大雨災害への備えを始めてみませんか。
※1 出典:国土交通省ウェブサイト https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/bousai/saigai/kiroku/suigai/suigai_3-4-2.html
参考
札幌市ホームページ
ホーム > 防災・防犯・消防 > 災害に備える > 災害危険箇所図(ハザードマップ) > 浸水ハザードマップ > 浸水ハザードマップ
https://www.city.sapporo.jp/
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。