立春を迎え、暦の上では春になっても北海道はまだまだ寒い日が続きますね。
年を重ねるにつれて、冷えが気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、すぐに取り入れられて、効率よく体を温められるちょっとしたテクニックをご紹介いたします。
寝る時のあったかちょいテク
〈敷布団→敷毛布→体→羽毛布団→掛け毛布〉
寝具は重ねる順番によって温かさが大きく違ってきます。
体の熱は背中側から逃げていくので、背中側を保温すると布団の中がより温かくなります。
そして、羽根布団の特徴は体温が伝わることでその温かさが発揮されることです。なので、体のすぐ上に掛けるようにしましょう。それでも寒い時は、羽根布団の上に毛布を掛けましょう。体温が伝わって温まった羽根布団を上から包んでさらに保温効果を高める効果があります。
カイロのあったかちょいテク
〈カイロは首の後ろとおへその下〉
カイロを使って全身を効率よく温めたい時は、首の後ろとおへその下に貼ると効果的です。
首を前に倒した時に飛び出る骨の下に「大椎(だいつい)」というツボがあります。このツボは全身を温め、風邪の予防や肩こり・頭痛の軽減にも効果があります。
そして、おへその指2本分下には「気海(きかい)」というツボがあります。このツボも、全身の血行を良くし体を温め、体のコンディションを整える効果があります。
高齢者や特に糖尿病の方は、皮膚の温度感覚が鈍くなっているので、低温やけどには気をつけましょう。
機能性インナーのちょいテク
〈機能性インナーはジャストサイズを直接地肌に〉
機能性インナーの特徴は「吸湿発熱性」です。体から出る汗や水分を吸収することで発熱する仕組みになっています。なので、機能性インナーの下に肌着を着てしまうと、そちらが汗を吸ってしまうのでこの機能がうまく発揮されません。また、大きめのサイズを着用すると体と機能性インナーの間に空間ができてしまい、うまく水分を吸収できないためこちらも機能が発揮されません。
このように、機能性インナーは水分を吸収し続けることで効果を発揮しているので、肌が乾燥しやすい傾向があります。高齢者は乾燥肌の方が多いので、機能性インナーを日常的に着用する場合は、肌の保湿もしてくださいね。
春の足音は着実に
厳しい寒さもあと1カ月ほどです。あったかちょいテクも駆使して一緒にこの冬を乗り切りましょう。
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。