高齢者こそムシできない虫歯のハナシ

6月4日は『虫歯の日』です。

実は、年齢を重ねてくると虫歯になりやすくなるんですよ。

エナメル質が薄くなるんです

虫歯とは虫歯原因菌から作り出される酸によってエナメル質などが溶け、穴が開いてしまった状態のことを指します。

このエナメル質というのは、歯の一番外側を覆う厚さ2~3㎜硬い層です。歯が『しみる』と感じる熱いものや冷たいもの、酸性の食べ物などから歯を守っています。

高齢になると、長年のブラッシングや咀嚼(そしゃく:食べ物を細かくなるまで噛むこと)・歯ぎしりなどの影響により若い時の数分の1程度まで薄くなってしまいます。

エナメル質は再生しないので、高齢者は虫歯になりやすい状態にあります。

歯茎が下がってしまうんです

加齢や歯周病により歯茎は下がってしまいます。これも高齢者が虫歯になりやすい原因となります。

年齢を重ねてくると骨や筋肉が衰えてくるのと同じように、歯茎も弱くなり下がってしまいます。

歯周病は歯垢の中に発生した細菌によって歯茎に炎症が起きる病気ですが、これによっても歯茎が下がってしまいます。

歯茎が下がることで、本来は見えない歯の根元部分が表に出てきてしまいます。この部分はエナメル質に覆われていないので、虫歯菌に弱く虫歯になりやすくなってしまいます。

唾液が減ってしまうんです

高齢になると、咀嚼力の低下や内服薬の影響で唾液が少なくなることがあります。

唾液の働きは食べ物の消化を良くするだけではありません。口の中に残った食べかすをきれいに洗い流すことで、虫歯を防いでくれる浄化作用があります。

また、唾液に含まれるカルシウムやリンには、エナメル質が少し溶けた程度の初期の虫歯を元に戻してくれる再石灰化という作用もあります。

これら虫歯予防に大事な働きをしてくれる唾液が少なくなってしまうので、高齢者は虫歯になりやすくなってしまうのです。

虫歯を予防しよう!

・フッ素入り歯磨き粉を使おう!

フッ素には虫歯の原因菌の働きを弱め、歯の再石灰化を促し、歯の表面を強くする働きがあります。

・歯間ブラシや糸ようじも使おう!

歯と歯の間は虫歯になりやすい場所です。歯間ブラシや糸ようじで歯と歯の間の歯垢もしっかり落としましょう。

・特に寝る前はしっかり歯みがき!

睡眠中は唾液の分泌量が減り、虫歯の原因菌が発生しやすくなります。しっかり歯垢を落としてから就寝しましょう。

毎日コツコツ歯みがきをしてお口の健康を保っていきましょう!

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