年齢を重ねても気軽に始められる、散歩やウォーキング。
では、歩く時どんな靴を履いていますか?靴選びって大切なんですよ。
足に合わない靴を履いているとこんなことが…
・歩き方が悪くなり膝や腰に痛みが出る
・偏平足や外反母趾、巻き爪を悪化させてしまう
・靴ずれができてしまう(糖尿病患者は小さな傷でも治りにくいので注意が必要です)
・転倒してしまう
・きつい靴は血液やリンパの流れが悪くなりむくみの原因に
・ゆるい靴は靴の中で足が滑り魚の目やタコの原因に
サイズ計測のポイント
・長さ(サイズ)だけでなく、幅(靴にはD〜4Eの5段階で表示)も測りましょう。
・朝と夕方で、足の大きさは5〜10mmも変化します。サイズ測定は午後に行った方が良いでしょ。
・サイズ測定は歩く姿勢に近い立った状態で行いましょう。
・靴下の厚みにも注意が必要です。
靴選びのポイント
・サイズが合っている
かかとをしっかり合わせた状態で、つま先部分は10㎜程度の余裕があるものを選びましょう。足の長さと幅が合っていても足の甲の部分がゆるいと、靴の中で足が泳いでしまいます。ひもやマジックテープで足をしっかり固定できるものを選ぶと良いでしょう。
・かかとが安定している
かかとがゆるい靴はしっかりと足を蹴りだせず歩きづらいです。かかとが安定していると重心移動がスムーズになり歩きやすくなります。かかとをしっかり包み込み、適度な硬さのあるものを選びましょう。
・つま先が反りあがっている
高齢になってくると前傾姿勢になり、すり足気味になってきます。靴のつま先が反りあがっているものを選ぶと、つまずきづらくなり転倒予防にもなります。
・できるだけ軽い
重たい靴で歩くと足の疲れを感じやすくなります。試し履きをしてみて、重いと感じるものは避けた方が良いでしょう。
・滑りづらい
足を滑らせて怪我をしてしまっては元も子もありません。靴底はゴム製で溝が入っており、路面が濡れていても滑りづらい靴を選びましょう。
・靴底は適度な厚さで
靴底が薄すぎると足をついた時の衝撃が足首・膝などに響き負担をかけることになります。逆に厚すぎると足をついた時に不安定さを感じ歩きづらくなります。
ウォーキングシューズとして売られている靴には、かかとの部分の靴底を厚くし、重めに作られているものもあります。これは、重みを利用して反動で足を前に出しやすいように作られているのです。慣れない人にはちょっと違和感があるかもしれません。試し履きの時に少し歩いてみて、足が地面に当たる時の感覚を試してみてから選びましょう。
左右の足の大きさが違ったりして、なかなかぴったりな靴に出会えない時はインソール(中敷き)を使うのがおすすめです。靴販売店や量販店で種類や機能もさまざまなものが売られています。
外で運動するのに心地よい季節になってきました。
この秋は、ぴったりな靴でたくさん歩いて健康を手に入れちゃいましょう!
介護老人保健施設で介護福祉士として長く働き、ケアマネジャーを経て、地域密着型通所介護の所長を務めていました。
高齢者やそのご家族が、いきいきと健康的に過ごせるような生活情報をお伝えしてまいります。