新型コロナウイルスだけでなく、この時期は『インフルエンザ』にも注意が必要です!
インフルエンザって?
・インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症です。
・11~12月に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。
・1~3日の潜伏期間の後に症状が現れ、多くの場合1週間ほどで治ります。
風邪とは違うの?
原因となるウイルスも違いますが、発生時期、症状の部位や発症の仕方に違いがあります。
インフルエンザ | 風邪 | |
原因 | インフルエンザウイルス | アデノウイルス ライノウイルス など |
発生時期 | 冬季 | 1年を通して |
症状 | 38℃を超える高熱、頭痛、 関節痛・筋肉痛、強い寒気・ 倦怠感、せき、喉の痛み、 鼻水など | 喉の痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、発熱(高齢者はでないことも) |
症状の部位 | 全身症状 | 鼻、喉など部分的 |
発症 | 急激 | 比較的ゆっくり |
なぜ高齢者は気を付けた方がいいの?
高齢者はインフルエンザに感染すると重症化のリスクが高いといわれています。
・免疫力が弱くなっている
免疫機能は20歳前後でピークに達し、40代でその50%、70代では10%まで低下するといわれています。免疫力が弱いと、肺炎や気管支炎などの合併症を起こす可能性やその重症化が高くなります。
・持病を持つ割合が多い
インフルエンザが重症化しやすい病気として、ぜんそく・慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患や虚血性心疾患などの循環器疾患、他にも慢性腎不全や糖尿病などが挙げられます。高齢者はこれらの持病を抱えている割合が多いので重症化しやすいのです。
・そのまま寝たきりになる場合も
重症化まではいかなくとも、高い発熱や強い症状により食欲が低下し栄養状態が悪くなってしまう場合があります。栄養状態が悪化すると、体力の低下などの悪循環が生まれます。そのまま寝たきりになることもあるので注意が必要です。
令和2年は新型コロナウイルスの予防行動のおかげか、インフルエンザの報告数は激減しました。ですが、今年も同じように流行しないとは限りません。
インフルエンザワクチンには、重症化の予防が認められています。
ワクチンを接種してから体に免疫ができるまでは、2~3週間がかかるといわれています。流行が始まる前の11月中に接種するのがお勧めです。
持病やアレルギーを持つ方は副反応が出る場合もあります。
まずは、かかりつけ医に相談してくださいね。
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